戦略×実行コンサルタント

山口 聖子Seiko Yamaguchi

レベニューアーキテクト(Revenue Architect)/Consilegy合同会社 代表

マーケティング・営業・カスタマーサクセスの境目で漏れている収益を、ひとつの構造として設計し直す仕事をしています。設計図を渡して終わりではなく、CRMに実態が映り、現場が回り始めるまでが仕事です。

  • 10年・40社以上のCRM/SFA/MA 導入支援(HubSpot / Salesforce)
  • 自社プロダクト Revenue CRM を9月下旬に正式リリース

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山口 聖子

01 / 専門領域

ツールの話に見えて、ほとんどは設計の話です。

CRMが定着しない、SFAが管理表で止まる、MAを入れても商談化率が動かない。症状は違っても、原因は部門の境目にあります。私が扱っているのは、その境目の設計です。

A

レベニューアーキテクチャ(Revenue Architecture)

収益構造の設計

売上を、属人的な活動ではなく再現可能な構造として設計する考え方です。レベニューオペレーション(RevOps)が「どう運用するか」なら、レベニューアーキテクチャは「何を設計するか」にあたります。

私はこれを日本のB2Bに合わせて切り直しています。日本には、選定と契約の間に稟議という独立した工程がある。ここを商談ステージに入れない設計は、「検討中」という名の滞留を見えなくします。

レベニューアーキテクチャとは(定義と日本向けの読み替え)
B

CRM

設計・導入・定着

CRMが定着しない理由は、入力する人の意欲ではなく設計にあります。誰が、いつ、何のためにその画面を開くかを決めてから作る。順序が逆だと、入力は増えて判断は変わりません。

なにより、CRMが好きです。営業・マーケティング・カスタマーサクセスの現実がひとつの画面に立ち上がり、次に見るべきものが変わる瞬間が好きで、だから自分でも作っています。

40社以上の再設計で見えた「動くCRMの型」を、自社プロダクト Revenue CRM にしています。設計する側が道具も作る、という立場です。

CRMが定着しない本当の理由
C

SFA / MA

HubSpot・Salesforce・Marketo

SFAがパイプライン管理表で止まる。MAを入れても商談化率が変わらない。原因は、ほぼ毎回ツールの外にあります。MQLとSQLの定義が部門で違う、引き継ぎ条件が決まっていない。

だから順序を守ります。指標の定義を関係者で統一し、工程ごとの転換率と待ち時間を測り始めてから、ツールを触る。設計が決まる前に選んだツールは、ほぼ確実に作り直しになります。

SFAがパイプライン管理表になってしまう理由
D

レベニューオペレーション(RevOps)

少人数で回る収益運用

日本企業でレベニューオペレーションが定着しないのは、専任チームを置けないからです。欧米の型をそのまま持ち込まず、少人数でも回る形に設計する必要があります。

KPIを増やすより、感度の高い工程を1つ特定して直す。会議を数字確認会で終わらせない仕組みまで含めて、レベニューオペレーションだと考えています。

日本企業でレベニューオペレーションが定着しない理由

02 / 見ているもの

40社で見えた、売上が止まる6つの境目。

症状は会社ごとに違うのに、止まる場所はいつも同じでした。顧客の進み具合より、社内の分断が売上を止めます。無料の収益診断も、この6つで作っています。

マーケ→営業の受け渡し

「商談化できるリード」の条件を、両部門が同じ言葉で言えない。渡したリードがその後どうなったか、誰も追っていない。

営業の属人化

エースがいないと受注率が落ちる。見込みの判定が組織の基準ではなく、個人の勘になっている。

商談ステージのズレ

ステージが顧客の購買の進捗ではなく、自社の活動を表している。だから売上予測が毎回ズレる。

データの分断

経営会議の数字を毎回、人が手集計している。SalesforceとHubSpotで数字が違い、どれが正か分からない。

ツールの非定着

使っているのは一部のメンバーだけ。結局Excelやスプレッドシートに戻っている。

受注後の継続・拡大

設計が受注で終わっている。更新やアップセルの取りこぼしが、そもそも数字に出てこない。

土台は、ボウタイ(The Bowtie)。日本向けに1工程足しています。

収益プロセスを転換率CR1〜CR8と待ち時間Δtで測る、Winning by Designの体系を土台にしています。今ある指標を捨てる必要はありません。MQL→SQLはCR1×CR2、案件から受注まではCR3×CR4に分解できるだけです。

CR1 見込み客→リードCR2 リード→案件CR3 案件→精査済みCR4 →受注

日本のB2Bでは、選定と契約の間に稟議という独立した工程が入ります。発注までの承認が2段階以上の企業は8割を超え、検討期間が3〜8か月の企業が63.6%。転換率だけを見ていると、この滞留は数字に表れません。ここを商談ステージに入れるかどうかで、予測の当たり方が変わります。

出典: Winning by Design「The Bowtie」Proposed Standard v1.0/IDEATECH × 北川裕康氏 共同調査(2026年4月公表、n=307)。詳しくは レベニューアーキテクチャとは

03 / 仕事の進め方

理論上正しい仕組みではなく、人が実際に動く仕組みをつくる。

1

定着から逆算して設計する

新しい仕組みが入るとき、現場は少し身構えます。「また入力が増えるのか」と。最初のヒアリングでその不安まで聞いておくと、設計が変わります。

2

指標の定義から始め、ツールは最後に選ぶ

収益モデルを一枚に書き、顧客の意思決定プロセスを顧客の状態で定義し、指標の定義を揃える。ツール選定はその後です。

3

7割の情報で仮説を置き、回しながら直す

全部の数字が揃うのを待つと、判断が遅れます。小さく回して現場の反応を見てから広げる。外れたときに戻せるよう、何を見て判断したかは残します。

04 / 実績

SaaS・EC・メーカー・専門サービス。業種を問わず、境目は同じところにあります。

10収益プロセス設計の実務
40社+直接関与したB2B支援
6,400LinkedInフォロワー
2,000ニュースレター購読者
グローバルEC・テック企業の日本参入
GTMメッセージを再設計し、3段階の購買ジャーニーを構築。
グローバルエンタメ企業のKPI基盤
GA4を基盤にKPIフレームと意思決定の仕組みを再構築。手作業レポートから実用データへ。
ヘルステックの顧客データ統合
10拠点超に散らばった顧客データを統合。4名チームで月約100時間を創出。
AI新規事業の収益基盤をゼロから
ICP・CRM・GTMがない状態から、2か月で日本向けメッセージを含むローンチ可能な収益基盤を構築。

支援先(一部)

西川株式会社 UCC上島珈琲株式会社 アリババ株式会社 Kaizen Platform株式会社 Moloco株式会社 MSL Japan 株式会社elife 株式会社イノーバ 株式会社THE MOLTS 株式会社月曜日のトラ Sazae Pty Ltd

Consilegy合同会社としての支援と、個人としての支援を含みます。

対応ツール

HubSpotSalesforceMarketoSansankintoneServiceNowGA4Amplitude

05 / 経歴

支援する側と、事業を持つ側の両方をやってきました。

2025 〜
Consilegy合同会社 設立・代表
レベニューアーキテクチャ設計、MA・CRM・SFAの設計・実装、運用定着までを一気通貫で提供。自社プロダクト Revenue CRM を2026年9月下旬に正式リリース。
2015.12 〜
独立。デジタルマーケティングコンサルタント・プロジェクトマネージャー
B2B企業のマーケティング戦略設計とPM。MA / SFA / 名刺管理ツールのオペレーション設計、Web解析、リード獲得・育成、UI/UX設計まで。
2021.11 〜 2022.6
Applemint(台北)アドバイザー
台湾の広告代理店で、Webデザインとマーケティング領域のアドバイザリーを担当。
2017.5 〜 2021.12
株式会社plansiks 代表取締役
越境ECのサブスクリプション事業を立ち上げ。商品開発から販売・物流・顧客管理まで、収益化のプロセスをゼロから設計・実行。
2014.9 〜 2015.8
株式会社バニッシュ・スタンダード ウェブディレクター・PM
ITコンサルティング会社で、クライアントECサイトの運用ディレクション、解析、改善提案を担当。

06 / 人となり

「俯瞰の聖子」と呼ばれています。

複数の人がばらばらに話している場で、誰が何の話をしているかを整理して、論点を並べ直す。場の構造が見えた瞬間に会話が前へ進む。あの瞬間がいちばん好きで、たぶんいちばん得意です。

人への関心は強いほうだと思います。ただ頭の中では感情と事実を分けて、かなり冷静に構造を見ています。数字は見ます。でも最後に動かすのは人なので、担当者の立場、現場の不安、本音と建前まで見ないと、設計は回りません。

決めるのは速いです。戻せる判断なら7割の情報で仮説を置いて、動かしながら直す。考えること自体を目的にしないようにしています。

32歳から家を持っていません。ひとつの都市に最低1か月住んで、次へ移る。サブモニターを持ち歩いて、移動先でも画面は3枚。仕事の環境は妥協していません。台湾に住んでクライアントに会いながら、自社のCRMを作りました。

言葉では人は変えられない、と思っています。だから自分が誰よりも自由に生きて、背中で見せる。縁のある人が勝手に温まればいい。

やりたいことを、前へ。選択が、未来を変える。

呼ばれ方
俯瞰の聖子
決め方
戻せるなら7割で決める。何を見て決めたかは残す
32歳から持っていない
荷物
35kgまで
移動
ひとつの都市に最低1か月
画面
移動先でも3枚。ラップトップとサブモニター2枚
手放したもの
マルジェラの服、集めていた北欧雑貨
残す基準
必要最低限と、少しの遊び
会った場所
東京、台湾、ベトナム

一緒に動いた人の言葉

彼女のいちばん好きなところは、深い知識と実際の現場経験を両方持っていること。AIや自動化やマーケティング戦略を語るだけでなく、売上と成長を生む仕組みを、企業と一緒に実際に作っている。

Bianca Vogelaar/Business Coach for Freelancers、Remote Income School 創設者

背景の違う人たちとつながり、明快さと自信と誠実さで意味のある会話を作る力が、生まれつき備わっている。国際的でスピードの速い環境では、その力がいっそう際立つ。

Markos Korvesis/Career Coach for Remote Work、Nomad Fest 主催

原文は英語。LinkedIn の推薦欄より抜粋・訳。

07 / 発信・登壇

現場で何度も見た構造を、言葉にしています。

代表的な記事

登壇

  • The Complete Masterclass for Japanese StartupsSusHi Tech Tokyo 2026 / Google for Startups Tokyo ・ 2026.04
  • 見込み客の反応を取りこぼさない。AI×人で設計する「次の手」ワークフローBizibl Technologies ・ 2026.04
  • How to Sell Automation(Demo Day)Fukuoka Startup Collective / Manabu Hubs ・ 2025.10
  • SEO to GEO: AI検索時代に見つけられるためにMarketing Tuesday / AltSpace Bansko ・ 2025.06

認定・資格

HubSpot Marketing Software Google アナリティクス個人認定(GAIQ) Google 広告認定 G検定 Shopify Theme Development

08 / よくある質問

よく聞かれることに、先に答えておきます。

山口聖子は何をしている人ですか?

Consilegy合同会社の代表で、レベニューアーキテクト(Revenue Architect)です。マーケティング・営業・カスタマーサクセスの境目で漏れている収益を、ひとつの構造として設計し直し、CRMに実態が映って現場が回り始めるまで伴走します。10年・40社以上のCRM/SFA/MA導入支援(HubSpot / Salesforce)に直接関与し、自社プロダクト Revenue CRM を2026年9月下旬に正式リリースします。

レベニューアーキテクト(Revenue Architect)とは何ですか?

売上を属人的な活動ではなく再現可能な構造として設計する人です。顧客獲得から受注、継続・拡大までの収益プロセスと、それを支えるCRM・SFA・MA・データ・KPIのつながり方を設計します。Winning by Design が体系化した Revenue Architecture の考え方に基づく肩書きです。

レベニューアーキテクチャとレベニューオペレーション(RevOps)はどう違いますか?

レベニューオペレーションは、収益に関わる業務を「どう運用するか」の機能です。レベニューアーキテクチャは、その運用を成立させるために「何を設計するか」の土台です。運用が定着しないとき、原因はたいてい運用ではなく設計にあります。

なぜ日本のB2Bでは稟議を1工程として足すのですか?

日本では、選定と契約の間に社内合意形成(稟議)が独立した工程として入るからです。発注までの承認が2段階以上の企業は8割を超え、検討期間が3〜8か月の企業が63.6%を占めます(IDEATECH × 北川裕康氏 共同調査、2026年4月公表、n=307)。この工程を商談ステージに含めないと、「検討中」という名の滞留が数字に表れず、予測が外れ続けます。

HubSpotとSalesforceのどちらに強いですか?

どちらも設計・実装・運用改善まで扱います。ほかに Marketo・Sansan・kintone・ServiceNow・GA4・Amplitude にも対応します。ただし順序は固定で、ツールを選ぶ前に指標の定義と収益モデルを揃えます。設計が決まる前に選んだツールは、ほぼ確実に作り直しになるからです。

支援の相談はどこからできますか?

支援の相談は Consilegy の問い合わせフォーム(consilegy.com/contact/)からお願いします。無料の収益診断(consilegy.com/diagnostic/)で、6つの境目のどこで漏れているかを先に見ることもできます。継続的に読むならニュースレター、記事や近況はLinkedIn、仕事の背景や個人の思考はnoteに置いています。同業の方との情報交換、登壇や取材のご依頼は LinkedIn のメッセージが早いです。

09 / 連絡

「リードはあるのに商談化しない」「売上が読めない」なら、たぶん境目の話です。

支援の相談はConsilegyの窓口から。継続的に読む導線もここにまとめています。同業の方との情報交換、登壇や取材のご依頼はLinkedInのメッセージが早いです。